ワイン

赤ワインを飲みだして、1年半くらいになる。買って飲んだワインはエクセルに簡単な感想とともにつけている。2009年は年間45本買って飲んだ。ほとんど、鎌倉の deux mille deux という店で買っている。2〜3千円くらいのよいフレンチワインが置いてある。
フレンチ赤ワインは、ボルドーブルゴーニュが有名な産地。他に、コート・デュ・ローヌ(以下単に『ローヌ』)とラングドック地方がある。deux mille deux がもともとローヌ地方中心に置いていたので、私も、そこから赤ワインの世界に入った。 ローヌは北部と南部に分かれて、北部はシラーというぶどう、南部はグルナッシュというぶどうに20〜30%シラーを混ぜたものが多い。私が好きなのは南部で、シラーとグルナッシュからなるもの。特に、Liracという地域のワインがおいしい。
フランスではワイン法という法律があり、ぶどう品種や原産地などが厳密に定められていて、それに従ったワインは、AOCと表示されている。先ほどの Lirac は、Lirac AOCで、グルナッシュが40%以上、シラーが25%以上といった具合にぶどう品種のパーセントが規定されていて、それに従ったものがその AOCを名乗ることができるということ。逆に言うと、AOCとあれば、ある程度品質が保証されるということだ。フランス全体では相当数のAOCがある。http://www.bibliowine.jp/ が詳しい。
ブルゴーニュ地方のAOCピノというぶどうが主体、ボルドー地方のAOCは、メルローカベルネ・ソービニオン、ローヌ地方のAOCは、前述のとおり、グルナッシュとシラー、ラングドック地方のAOCは、グルナッシュ、シラー、カリニャンが主体と言った具合に、地方ごとに使うぶどう種が決まっている。
AOCに従っていないワイン、つまり、AOCを名乗れないワインのクラスとして、Vin de Pays, Vin de Tableというクラスがある。一般的にAOCより下位クラスという位置づけのようだが、必ずしもおいしくないわけではない。
前置きが長くなってしまったが、今日飲んだワインが Vin de Paysのワインで、アンドレ・ロメロ氏作のワインだ。ローヌ地方ながら、今日飲んだワインはメルローが主体。なのでAOCは名乗れないものの、大変おいしいワインだった。口に含んだとたんまろやかさが舌全体に広がり、香りが鼻に抜ける。少し遅れて甘みと渋みが感じられ、本当においしい。価格は2,600円くらいだった。以前にやはりアンドレ・ロメロ氏のカベルネ・ソービニオンも飲んだ。そちらも非常においしかった。アンドレ・ロメロ氏はグーグルで検索すると多く出てきて、とても評判のよい、注目の人物のようだ。