読んだ本

このところ、仕事関係の本を読んだこともあって、ちょっとペースが落ちている。以下が最近読んだ本。

松尾スズキさん:「宗教が往く」

とにかく長い。小説本題に入る前に、前書きだけで60ページくらいある。しかも上下2段組なので、文庫にするとその倍ページくらいだろう。本題の方も、たとえて言うと、1秒の出来事に10ページ費やすようなペース感だ。この人は文章が面白いので、脱線したり、ほんの些細なことを表現するのに、これでもか、くらい書くので、とにかく、疲れる。多分好みの問題だと思うけど、私の印象は面白いけど疲れてもういいや、という感じ。

本谷有希子さん:「幸せ最高ありがとうマジで」

「遭難」に続き、これも戯曲。面白かった。舞台では永作博美さんが役を演じたとのこと。わりと好きな女優さんだ。

本谷有希子さん:「乱暴と待機

「腑抜けども〜」が気に入ってまとめ買いした最後の一冊。ちょっと異常な世界。ちょっと期待していた迫力は無い。

David Wellsさん:「プライムナンバーズ」(訳本)

やっぱり『素数』というのは、数学好きとしてはどうしても気になってしまう。オライリーの本で、本屋さんでぱらぱらめくったら、なんとも面白そうな話がたくさん出ている。買わずにはいられなかった。が、しかし、読み始めてみて、腹が立った。もう訳が酷い。2,300円もとって、これはないでしょ。オライリーの本は、今まで、仕事柄、何冊か買ってお世話になっていた。割と質がよいと思っていたのだが、この一冊で私の中の評価は下がった。もっとも、あまり訳本は読んでなかったのだが。。。訳本の出版社は、コストを下げたいのもあるのかもしれないけど、最低限、まともに英語が訳せる人を使ってほしいものです。

三津田信三さん:「首無の如き祟るもの」

大船の本屋さんで店頭に積まれていて、なんかひきつけるものがあったので、買った。ホラーミステリー。とても面白かった。ホラーといっても、横溝正史さんの世界に近いかと思う。最後の種明かしで、あ〜ぁなるほどと解決するまで、想像がつかなかったのが良い。ちょっと前に読んだ別のミステリーとは雲泥の差。面白かったので、シリーズの「厭魅の如き憑くもの」を買って、今、読んでいる最中。